タトゥーがあると温泉に入れない?
「タトゥーがあるから、温泉はあきらめよう」と思っていませんか?実は、そう決めつけなくても大丈夫かもしれません。
まず安心してほしいのですが、公衆浴場法という法律のどこにも、「タトゥーがある人の入浴を断ってよい」なんて書かれていないんです。断られることがあるとしたら、それは法律ではなく、それぞれの施設が独自に決めているルールなんですね。
その理由を知ると、ルールの背景にある文化が見えてきます。
なぜ断られることがあるのか?
これは日本特有の歴史が関係しています。昔から、入れ墨は反社会的な組織と結びつけて見られてきた背景があって、多くの施設が「他のお客さんが不安に感じないように」という配慮から、タトゥーがある方の入浴をお断りする対応を続けてきました。でも、この状況、実はここ数年でかなり変わってきているんです。
変わりつつある現状
2016年、観光庁が「タトゥーがあることだけを理由に入浴を断るのは、ちょっと違うのでは」というメッセージを、全国の施設に向けて発信しています。国自体が、「もっと柔軟に対応してあげてください」と呼びかけているんですね。実際に、こんな対応をしてくれる施設も増えてきました。
- シールでタトゥーの部分を隠してくれれば、入浴OKにしてくれる
- 手のひらサイズくらいの小さなタトゥーなら、特に気にしない
- 家族連れが少ない時間帯を案内してくれる
- 貸切風呂を用意してくれる
「どうせ無理だろう」と諦める前に
少しだけ準備をしてみませんか。行きたい施設が決まったら、公式サイトやSNSに「タトゥー可」「要確認」と書かれていないか、先にのぞいてみてください。それでも不安なら、予約のときに「タトゥーがあるんですが、入浴できますか?」と一言聞いてしまうのが一番早いです。当日になって断られるより、ずっと気持ちが楽になりますよ。
近年、この状況は確実に変化しています。訪日外国人が急増し、ラグビーワールドカップや東京オリンピックといった国際イベントを機に、「文化や宗教としてのタトゥーを一律に断るのは現実的でない」という議論が広がりました。 その結果、タトゥーOKを明言する温泉、タトゥーを専用シールで隠せば入れる施設、家族や少人数で使える「貸切風呂」を備えた宿などが増えています。観光庁も、施設ごとに柔軟な対応を呼びかけています。
もう一つ、心強い味方があります
「タトゥーカバーシール」という、肌色の防水シールです。ドラッグストアやネットで手に入るので、心配な方は持っておくと安心です。それでも周りの目が気になるなら、貸切風呂(1時間5,000円前後から利用できる施設が多いです)を選んでしまうのも、ひとつの手だと思います。ルールの背景にある文化を理解したうえで、自分に合った楽しみ方を選べば、日本の温泉はきっと忘れられない体験になります。
